●第11回・T-MED政経文化塾論説

  • 内閣不信任案で立憲が右往左往

 内閣不信任案の提出と衆院解散の恐れから野党が右往左往する姿が見られた。野党第1党の立憲の枝野幸男代表が16日、記者団に言った。

 「解散がなさそうだから不信任案を出すと思われるのはしゃくなので。参院選に臨むわけだから、参院で(首相の)問責決議を出すのが筋ではないか」

 この発言についてベテラン記者が言った。

 「問責を出すということは内閣不信任案を出さない布石だ。明らかに腰が引けている。ということは、衆院選になって議席が減った場合に、党代表の座を失うことを恐れたのではないか」

 維新の馬場伸幸幹事長も同様の指摘をした。

 「内閣不信任案は出しても否決される結果はわかっている。しかし、解散になったら立憲の議席は減る。枝野氏はこれが大ダメージになるのを恐れた、と思う。野党第1党を保とうとする安定志向で、政権を倒す気はない」

 国民民主党の関係者の論評は鋭かった。

 「枝野氏は最悪の政治センスだ。国会は1週間以上残っていたし、党首討論もあり、これからが勝負という時点だった。それを戦う前に土俵から逃げた」

 

 ところが同日選なしが確定的になった23日、立憲の福山哲郎幹事長がNHK番組で表明した。

 「野党幹事長、書記長会談で内閣不信任案を提起したい」

 自民党幹部が笑って言った。

 「同日選がなくなって立憲は急に元気になった。不信任案を出しても解散の大義に使われないから」

「永田町社稷会」主宰 鈴木棟一氏より